合格体験記（神戸大学）

　この度家族や先生、友達など多くの方々に支えていただいたおかげで合格することができました。ここでは僕の受験体験記として、大事だと思ったことを四つのポイントに分けて書いていきます。

　一つ目は勉強法についてです。最も重要なことは基本をしっかりと理解することです。どの教科も基本ができていなければ応用力が身につきません。これな結果的に秋や冬の伸び悩みの一因になると思います。ここで注意して欲しいのは基本は簡単ではないということです。例えば英語の文型や自動詞、他動詞の区別などは基本的な内容でとても大事なことですが、正確に理解することは決して簡単なことではありません。時間がないからといって、基本的な内容をおろそかにしないようにしてください。その他に僕が良いと思う勉強法は人に頼ることです。わからないところは先生や先輩、友達に積極的に聞いてください。南塾では先生が生徒の理解度に合わせて熱心に指導をしてくださります。レッスンだけでなく、自習の内容についてもアドバイスをくださるので、とても勉強しやすいと思います。また勉強する習慣がなかった僕のような人には、上手に効率よく勉強している友達の真似をし、そこから自分合った勉強法を作り上げるのもとても有効だと思います。

　二つ目は、僕が一番大事だと思っていることですが、日々反省することです。僕は手段と目的をよく考えるようにしていました。受験生の最大の目的は合格することです。しかし日々勉強しているといつの間にか今やっている問題集を終わらせること、単語帳やノートを暗記することを目的と考えてしまうようになります。本来これらは合格という目的を達成するための手段です。たとえ問題集を何周したとしても、問題の本質を理解し、別の問題で応用できるようにならないと意味がありません。目的さえ見失わなければ一年間進む道を間違えることはないと思います。また反省することで課題が明確になります。例えば英語の点数が低い→和訳が苦手→単語は覚えているが上手く訳せない→構文が理解できてない→構文の勉強をしよう！というように自分のことを深く省みることで課題が明確になり効率よく点数を上げていくことができました。日々勉強しながらその質を高めていくことを意識すると良いと思います。

　三つ目は、体調・精神についてです。受験生にとって体調管理はとても大事になってきます。定期テストと違い、受験勉強は一夜づけでどうにかなるものではありません。人それぞれだと思いますが、僕はショートスリーパーではないので、眠くなったら無理をせず、すぐ寝るようにしていました。その代わり朝早く起きて勉強することを心がけていました。長い時間勉強をしても質が低ければあまり意味がないと思います。また勉強に対する意欲には必ず波があるので、それを無理に一定にしようとするのではなく、谷の状態を長引かせないようにすることを大事にした方が良いと思います。このような意欲の波に対して、先生たちは生徒の様子を伺い相談に乗ったり、時には厳しく指導してくれます。僕もこういった先生のサポートに度々助けられました。

　四つ目は、入試についてです。まずは志望を簡単に下げないことです。教科が変わらないのであれば共テの自己採点が終わるまで志望を下げる理由はないと思います。柔軟に考えることは必要ですが、折れずに高みを目指し続ければ、いざ志望を下げざるを得ないときに、優位に感じます。次に受験計画を入念に考えることが大事だと思います。自分の力を過信せず、一方で過小評価もしない受験計画を立ててください。受験計画がしっかりしていると、それが自信や安心につながり、良いパフォーマンスができるようになります。本番で力を出すにはイメージトレーニングも有効です。予め最悪の状況を想定しておくことで、本番で予想外なことが起きても落ち着いて対応できるようになると思います。

　最後に、高校生にとしての三年間はとても貴重なものです。勉強を頑張ることは素晴らしいことですが、それだけが全てではありません。僕は最後の大会が終わり、引退するまで、勉強をほとんどせず部活動に打ち込んでいました。結果的に勉強時間が足りず、浪人することになりましたが、一二年生の時に勉強をしなかったことを後悔したことはありません。なぜならば、それくらいの覚悟を持って部活動に取り組んでいたからです。一二年生の方には特に、勉強でも部活動でも校外活動でもなんでもいいので、なにかに本気で取り組むことをお勧めします。また南塾で過ごした時間も僕にとっては貴重なものになりました。三年生になってから入塾したので期間は短かったですが、仲間と学びあえた時間はかけがえのないものです。ともに受験という大きな壁を乗り越えた仲間にはどこかほかにはない絆のようなものを感じます。それぞれが違う大学に進学した今でも、連絡を取り合い、遊ぶことがあります。こうした仲間に出会えたのも南塾のおかげです。南塾に入塾して本当に良かったと思います。長くなりましたが、みなさんが後悔のない日々を送れるよう心より祈っています。